日産セレナ オートブレーキホールド機能効かない
【日産セレナ GFC27 平成28年式】
「オートブレーキホールド機能が効かない」及び「メーター内にブレーキシステム故障表示」
ということで入庫しました。ダイアグノスティックトラブルコード(DTC)を診断したところ
C1110-04(ABSコントロールユニット異常)
C1111-07(ABSポンプモーター異常)を表示していました。
整備要領書のフローチャートを基に診断すると、ABSアクチュエータ(ABSハイドロリック・ユニット)の内部不良と判明しました。
また、ABSアクチュエータのメーカーリコールが届出ていることがわかり、リコール対象車か車台番号にて検索してみたところ対象に含まれていませんでした。
よってお客様には有償になることを伝えて、交換作業することになりました。
ここで、整備要領書の手順を確認すると、ABSアクチュエータ交換後
①ABSアクチュエータコンピュータープログラミング
②舵角センサー中立点調整
③前後Gセンサーキャブリエーションの診断が必要になることでした。
弊社でABSアクチュエータを交換してからメーカーで上記3項目を診断し、作業完了となりました。
実際交換作業をしてみると、運転支援システム系統のダイアグノスティックトラブルコード(DTC)も表示されて、汎用の診断機では対応ができないことがわかりました。
これからは、部品交換後、メーカーにてコンピューターのプログラミングなどを診断する車両が増える予感がする事例でした。
ありがとうございました。

日産セレナABSアクチュエータ

日産セレナオートブレーキホールド